今年は特別なお彼岸
今年は特別なお彼岸
妻の誕生日は9月23日
毎年、お彼岸の時が誕生日だから忘れる事はないです。
今年、4月に救急搬送され、当初は、コロナ禍で面会も出来ず、病棟の出入は週1回わずか10分だけの面会しか出来ない時期が続いていました。この時期は精神的に辛いものでした。
医師からの説明は脳内に出血があり、脳と肺に腫瘍が複数あり、生命に関わる脳幹にもあり、入院中も認知機能が日々低下して、体力も低下し、治療方針を立てるための検査結果からも、手術も放射線も抗がん剤など、積極的治療は、延命よりむしろ呼吸を止めてしまうリスクが非常に高い、というものでした。
悩みました。後悔もしました。気づかなくて申し訳ない、でも残された時間を大事にしたい、二人の時間を有意なものにすると決意しました。
積極的治療は行わず、痛みや苦痛を出来るだけ和らげ自然に天命を待つという緩和ケアに切り替える選択をしました。
緩和ケアでは、制限はありますが、ほぼ毎日面会ができたので、大変でしたが、今振り返ると、幸せな時間だったと思っています。
7月9日(土)夕方に私が横に付き添っている中で穏やかに息を引き取りました。
次の誕生日まで生きて欲しいという願いは届かず、悲しくて、寂しくて、申し訳なくて、悔しくて、気力が湧いてこない中で、自分の仕事でゴルフの試合に出場しました。
散々な結果になる事は予想がついていましたが、出足の2ホールで4オーバー
その時に何故か別の自分が出てきて、このままでは妻が悲しむじゃないか!
楽しもう、出来ない自分も楽しもう!、同伴者と楽しもう!と切り替えていたら、妻と会話しながらラウンドしているようなふわふわした気分になって、ニコニコ出来る様になりました。
ラウンド後スコアを提出する時に初めて気づいたのですが +6の78ストロークで、なんと1次予選を通過していました。
不思議な感覚で、妻が側にいて見守ってくれてたのかなと、、、
2次予選会はボロボロでしたが、少しずつ気力が回復しており、寂しさよりも感謝の気持ちの方が強くなって、心の中の妻と共に生きて行けそうな気がしてきました。
毎年、この時期に咲く彼岸花は不思議な花ですね。
命日の7月9日に泣くよりも
誕生日の9月23日に 妻の好物のおはぎをお供えしてニッコリしながらいただく方が妻は喜ぶかなと
9月20日 彼岸の入りに